みなさんがホットヨガへ通う理由は何でしょうか。
また、ホットヨガへ通おうか悩んでいるかたはどんな理由からですか。
「体質改善のため」「健康のため」「痩せたいから」
このように理由はさまざまあると思います。人それぞれ目的は違いますが、多くの方が「いつまでも健康で若々しくいたい」と考えていると思います。
しかし、「ホットヨガで肌荒れをした」なんてことを耳にしたり、実際に経験した方はいませんか。
身体にとってメリットだと思っていたのに、逆効果をまねいていたら悲しいですよね。
結論からのべると、間違った方法でホットヨガを行うと、肌荒れを起こしてしまいます。
逆にいうと、正しい方法を守ることでホットヨガの効果を最大限に活かし、美肌効果へとつなげることができます。
ここでは、ホットヨガで起きてしまう肌荒れの原因と対策方法、美肌効果アップにつなげる方法を紹介していきます。現在ホットヨガに通っているかたはもちろん、これからホットヨガに通おうか迷っている方はぜひ最後まで読んで、美肌作りの参考にしてみてください。
目次
ホットヨガとは
ホットヨガとは、室温38~40℃、湿度55~65%程度の環境で、約45~60分間ヨガのポーズを行い、たくさんの汗を流します。
身体が温まることで柔軟性がアップし、常温ヨガに比べて動きやすくなるというメリットがあります。 このように柔軟性が高まりストレッチ効果があげることで、血行が促進し、冷えや便秘の改善につながります。
しかし、固まった筋肉をむりに使ってしまうと体に大きな負担がかかり、けがの原因になるので気をつけましょう。
ホットヨガでの肌トラブル
「ホットヨガをはじめてから肌荒れを起こすようになった」という言葉を耳にすることがあります。
実はヨガインストラクターのわたしも、ホットヨガのレッスンをはじめてから、肌トラブルに悩むようになりました。
では、ホットヨガが原因でいったいどのような肌トラブルが起こるのでしょうか。
1.ニキビや吹き出物
肌トラブルのひとつめに、「ニキビ」や「吹き出物」があげられます。
ちなみに「20歳を超えたらニキビではなく吹き出物だよ」なんてことをよく耳にしますが、このふたつに区別はなく同じものと捉えてよいそうです。
では、にきびができるメカニズムを説明していきます。
原因は、さまざまあるのですが主に「毛穴のつまり」「皮脂の過剰分泌」「アクネ菌の増殖」です。
肌の1番外側には、厚さわずか0.02mmの角質層があります。この角質層が厚くなることで、毛穴の出口をふさいでしまい、皮脂が詰まってしまいます。
皮脂が詰まってしまうことで、アクネ菌が皮脂を栄養として、過剰に増殖します。
その結果、炎症を起こしニキビが発生してしまうのです。
2.肌の乾燥
「大量に汗をかいたあと、肌の乾燥が気になった」なんて経験はありませんか。
汗をかくと、体温調節のために蒸発しますが、それと同時に肌のうるおいも奪ってしまい、乾燥してしまいます。
また、わたしたちの肌は弱酸性に保たれることで、健康な肌へといられるのですが、大量に汗をかくことで弱酸性からアルカリ性に変わってしまう場合があります。
肌がアルカリ性に傾くことで、さらに乾燥をまねいたり、シミ、くすみなどの原因になってしまいます。
しかし程よく汗をかくことはお肌にとてもよく、自分のお肌で天然の保湿クリームを作ることができます。
天然の保湿クリームとは「皮脂膜」のことで、皮脂腺からの皮脂と、汗腺からの汗が混ざりあうことで作られます。皮脂膜は、皮膚のつや、滑らかさを保ってくれたり、乾燥を防いでくれる効果があります。
ホットヨガで肌荒れする原因
ここまで、ホットヨガでの肌トラブルについてお話しました。
しかし、なぜ肌荒れが起きるのか、その原因がわからなければ、改善することも難しいです。
では考えられる4つの原因を紹介していきます。もしも「やってしまっている」なんて項目が見つかったら、それが肌荒れの原因になっていたかもしれません。
1.メイクがしっかりと落ちていない
2.汗をかいたまま放置している
3.シャワー後のケアをしっかりと行っていない
4.水分が不足している
ホットヨガで肌荒れを防ぐ方法
ここで紹介することを守るだけで、肌荒れを防ぐことができるかもしれません。
どうして肌トラブルを起こすのか、原因をふまえながら解説していくので、最後までしっかり読んで参考にしてください。
1.運動前にメイクを落とす
メイクをしたまま、またはメイクがしっかりと落ちていない状態でホットヨガをすると、汗や皮脂がメイクとまざり毛穴詰まりを起こします。
汗や皮脂が毛穴に詰まることで、にきびができたり、肌荒れの原因になってしまいます。
ですので、ホットヨガの前にしっかりとメイクをおとしておきましょう。
2.シャワーを浴びる
汗をかいたまま放置すると、汗の蒸発とともに肌のうるおいまで奪っていき乾燥状態になります。
また、汗を放置することで、肌表面がアルカリ性に傾きます。
本来、健康な肌とは弱酸性が保たれている状態なのですが、汗をかき肌がアルカリ性になることで、空気中の汚れやごみが付着しやすくなり、細菌が繁殖しやすくなります。
ホットヨガで大量の汗をかいたら、すぐにシャワーをあびて清潔な状態を保ちましょう。
3.シャワーの温度に気をつけ保湿をしっかりと行う
大量の汗をかくことでも肌が乾燥するとお話しましたが、熱い温度でシャワーをあびることで皮脂膜や角質内の保湿成分(細胞間脂質)を一緒に流してしまい、乾燥をまねいてしまいます。
肌の乾燥を防ぐためには、シャワーの温度を40℃以下に保つようにしましょう。
そして、シャワー後はかならず保湿クリームでケアをしましょう。
4.こまめに水分補給をする
人間の体は約60%の水分でできています。
ホットヨガで大量の汗をかくことで、体の中の水分が減少してしまいます。体の中の水分が不足すると、血液循環が悪くなり、水分や栄養分がうまく行きわたらなくなります。
結果、肌の乾燥へとつながってしまうのです。
ホットヨガでは、1~2リットルの水分をとることが理想ですが、いちどにぜんぶ飲むのではなく、レッスン前・レッスン中・レッスン後にわけて飲むとよいです。
また、レッスン前とレッスン後に体重を測り、もし体重が減っていたら、それは体内の水分が減少しているということなので、その分しっかりと水分補給をしましょう。
これは肌の乾燥を防ぐだけでなく、ホットヨガによる脱水症状も防ぐことができます。
対策をしっかりすれば美肌効果アップに
ホットヨガをうまく活用することで、美肌効果アップをねらうことができます。
では、ホットヨガと美肌がどのように関係しているのでしょうか。
1.適度な汗で美肌に
汗には体温調節をしてくれる働きや、老廃物を排出する効果があります。
適度に汗をかくことで、肌のうるおいを保ってくれる「皮脂膜」を作ることができます。
しかし、大量の汗をかくと皮脂膜を流してしまい、乾燥の原因となるためホットヨガのやりすぎには注意しましょう。
適度にレッスンを受けることで、美肌効果をねらうことができるというわけです。
2.内臓機能の向上で美肌に
内臓機能が低下すると代謝が落ちてしまいます。
ヨガの伸びるポーズやねじるポーズで内臓を刺激することで、便秘改善になります。便秘が改善されることで、デトックス効果が高まり美肌効果がアップするということです。
3.ストレス解消効果
肌のターンオーバーは約28日周期で行われているのですが、ストレスを感じることでもこの周期が乱れてしまいます。
ターンオーバーがうまく行われないと肌トラブルにつながってしまうため、なるべく乱さないよう対策するのが重要です。
ヨガの呼吸には自立神経を整える効果があるため、ストレス解消へとつながります。 このように、ストレスをためないことで、美肌へと近づくことができるというわけです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ホットヨガで起こってしまう肌荒れについてお話しました。
小さなことを気をつけるだけでも、意外と対策はできちゃうんです。ホットヨガは正しい方法で活用すれば、肌だけでなく身体にもたくさんのメリットがあります。
現在ホットヨガに通っているかたは、今回紹介したことを実践して美肌をめざしていきましょう。そしてホットヨガの経験がないかたも、この記事を読んだことでホットヨガをはじめるきっかけとなれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。